オープニングS.E 起承転結
ツアーやT.D.I.Qなど、ライブの為のS.Eを作ります。
地下室に一人でこもります。
ライブを想像します。
「バンドで演奏する楽曲」とは、イメージの仕方も音のデザインも変わります。
コンピュータで作って完結する楽曲なのでBPM、小節のパターン、音域・・・・
そういうものから少し放れます。
耳で楽しむ彫刻作品-オブジェ- 部屋に飾っておきたくなる音楽-インテリア-
発想の源、最初の一滴は、そんなところから零れ始めます。 -起-
そこに制約を付けて、音で遊びます。
始まりのイメージ 気難しいメロディー セクシーなリフ
心地好い虚無感 ロマンティックなノイズ 急き立てるビート
神聖 猥雑 荘厳 下世話・・・・ 鋭角 曲線 球体 巨大・・・・
硬かったり 平べったかったり ザラザラしてたり コーティングしたり・・・・
ぐるぐると楽曲の調節をしながら、ずぶずぶとアイデアの連鎖にのめり込んでいきます。 -承-
気づくと簡単なデッサンだけだったアレンジウィンドウにパーツが増え、
楽曲は複雑に立体的に変化しています。
目線を変えます。
はみ出たパーツを削り取り、取り換えて、聴き比べて、削り取り、また増やして、削り取り、聴きます。
この辺りで楽曲が主導権を主張し始めます。
自分と楽曲の意見が合えば、作業は気持ちよく進行します。 -転-
ぶつかったときは、とことん楽曲と話し合います。
それでも話がまとまらないときは、 寝る。 眠って頭を冷やします。
次の日、お互いの歩み寄りがあります。 -二転-
すると、楽曲に新たな表情が発見され、さらに進化します。 -三転-
ライブを想像します。
客席の照明が落とされ、オープニングS.Eが流れます。
気分が高まります。
高揚感は、そのまま、1曲目のドラムのカウントからギターリフへ引き継がれます。 -結-